頭痛の恐怖体験談

 

高校1年生 O君の場合

ある日の授業中、O君は目がチカチカする現象に襲われました。なんだろう、気のせいかなと思っていると突然はげしい頭痛と吐き気に襲われました。

O君は先生に断って急いでトイレに走ります。途中何度か崩れ落ちそうになりながらもなんとかトイレに駆け込み、便器の中に噴き出すように嘔吐しました。それはまだ恐怖の序章にすぎません。

その後も頭痛と吐き気が治ることはなく早退しました。O君のフラフラと歩く姿に、先生が「救急車呼ぶか?」と心配するほどです。息も絶え絶えに電車に乗り込み椅子に座りますが、一息つけるはずもなく、油断すると嘔吐してしまいそうな状態です。

ようやく家に帰りついて、ベッドの上に身を投げ出しました。しかし症状は良くなりません。母親に「どうしたの?」と聞かれても返事をする気力すら残っていませんでした。

O君はそれから夕方まで苦しみ続けました。

20台OL Nさんの場合

偏頭痛持ちのNさんはこの日、今までにないほどの痛みを経験することになります。

電話対応中、目の前は光ったような感じがすると突然強い吐き気と頭痛に襲われました。すぐにでもトイレに駆け込みたいと思いましたが電話の相手は大事なお客様。電話を切るわけにもいかず、「うぅ、うぅ」と悶えながら話を続けます。

息づかいの荒いNさんに相手も気づいたようで早々に話を終わらせてくれました。Nさんは相手に感謝しつつ、体調が悪いという理由で会社を早退します。

駅まで歩く余裕はなかったので会社の前でタクシーを止め乗り込みます。電話していた時よりもいくらか症状が良くなっていたNさんは、「相手に悪いことをしてしまった。明日、理由を話して謝ろう」と考えていました。

しかし家が近づくにつれ、再びあの強烈な吐き気に襲われます。我慢できないと悟り、タクシーを止めてもらい道端で食べたものを全て吐き出してしまいました。

偏頭痛は身体を動かすと悪化するという特徴があります。タクシーに揺られたことで具合が悪くなってしまったのです。

40代 Iさん

頭痛がIさんを襲ったのは京都への家族旅行中でのこと。運良く頭痛薬を持っていたので、痛み出したと同時に飲みました。

もちろん頭痛薬を飲んですぐに治るものではありませんが、せっかくの家族サービスなのに水を差してしまうのは申し訳ない。「良くなったからもう大丈夫」と家族に告げて京都観光を続けました。

子供が人力車に乗ってみたいと言います。「あれはちょっとマズイかも…」、そう思いながらも子供の頼みを無碍にするわけにもいかず。半ば自棄を起こしたIさんは、もうどうにでもなれと人力車に乗り込みます。

身体が揺さぶられたIさんは当然のごとく頭痛と吐き気が悪化。人目もはばからずに観光地で嘔吐と嗚咽を繰り返します。

医者に聞いた男性患者の話

ある20代の男性が偏頭痛発作中に診察を受けにきたことがあったのですが、なんとあまりの痛さで涙を流していたそうです。

いくら病院といえど大の男が泣いている姿はそうそう目にしたことがなかったと言います。しかもその男性は体つきがガッシリとしていて、さながら格闘技選手のような風貌をしていたようです。異様な光景に看護婦や他の患者まで目を丸くしていたそうです。それだけ尋常じゃない痛みだったということです。

麻酔で眠らせるわけにもいかず、頭痛を抑える薬を飲んでしばらく休んでもらうしかありませんでした。薬の効果が現れるまで男性は「ヒーヒーフー」とお産のときのラマーズ法のような呼吸をしながら涙ながらに耐え続けていたそうです。

頭痛の体験は人それぞれ

一口に頭痛と言っても痛みの強さや頻度には個人差があります。動けなくなるほどの痛みを経験している方は頭痛患者の4%と言われています。

偏頭痛により生活に支障をきたしている方の割合は70%を超え、人数にすると500万人以上が被害にあっている計算です。

さらに偏頭痛のたびに脳の血管にダメージを与えているという研究結果があります。ダメージが蓄積すると脳梗塞を起こすリスクが高まるそうです。まさに、偏頭痛は「脳が破壊されるほどの痛み」なのです。

もし近くに「頭痛くらいで大げさにするな」という不届き者がいるなら、是非ともこのページを見せて偏頭痛の恐ろしさを分からせてあげてください。偏頭痛経験者にしか分からない苦しみがあるのだということを。

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